冷酷な彼は孤独な獣医

「そうなんだ………」


「あぁ、コイツは12歳だから人間でいったらかなりの年齢なんだ」


「ねぇ、この子の飼い主さんはどうなったの?」


「入院して、1週間もしないうちに死んだ」


「………そうなんだ」



あたしは、ボスの頭を撫でた。


するとボスはあたしに近づき、一生懸命匂いを嗅ぐ。


「そいつは目が見えない分、匂いや音に敏感なんだ」


「へぇー、そうなんだ」



「ほら!もう6時半になるぞ!

早くキリの散歩に行って来い!」


「わかったよ!」