冷酷な彼は孤独な獣医

あたしがそう言うと、龍がボスの頭を撫でながら言う。


「コイツは白内障なんだ」


「白内障って、あたしのおばあちゃんも、

前に白内障で手術したけど犬もなるの?」


「あぁ」


「手術しないの?」


「コイツは、もともと俺が飼ってた訳じゃないんだ。


去年、コイツの飼い主が体を悪くして入院する事になって、

その間俺が預かっていたんだけど、

コイツがウチに来た時には、すでに白内障になっていて、

ほとんど目が見えてない状態だったんだ。


コイツの年齢や、初期段階の白内障じゃない所からして、

手術をするのはリスクを伴う」