冷酷な彼は孤独な獣医

雨に濡れた顔を手で拭くと、

龍は笑いながら話す。


「アハハッ酷い姿だな。

それじゃあ、誰にも拾ってもらえなかっただろ」


まったく心配していない様子の龍に腹が立ち、

あたしは強い口調で話す。


「なによそれ!あたしがどんな思い…」


「早く入ってこい」


「えっ…」


「さっさとシャワー浴びて夕食食べろ。

準備してあるから」


そう言って、龍は部屋に入って行く。


なによ……

それ………


龍の言葉に、一瞬にしてあたしの気持ちは落ち着く。


そして部屋に入ると、ダイニングテーブルの上に2人分の料理が並んでいた。


「龍……あたしの事待ってたの?」