冷酷な彼は孤独な獣医

だから今だけ……一瞬だけでいい……

この想いを受け止めてくれなくてもいいから……


あたしは龍の顔に近づくと、

ゆっくりと目を閉じた。



龍が好き……



そして、そっと龍の唇に触れようとした瞬間………


「おい捨て猫!なにしようとしてるんだ?」


目を開くと、目の前にはあたしをにらむ龍の顔。


「えっ!あっあの…」


あたしは慌てて龍から離れる。


龍はソファーから起き上がると髪の毛を掻き上げ、

鋭い目であたしを見る。


「お前今、俺にキスしようとしただろ」