冷酷な彼は孤独な獣医

あたしは、龍の胸の上からそっと本を取る。


なに読んでたんだろう?


本を見ると、全て英語で書かれてある。


………マジかよ!


あたしは、龍が読みやめたページに栞紐を挟むと、

静かにテーブルの上に置いた。


そして龍の顔を見ると、

龍は穏やかな顔で眠っている。




こんなに近くに居るのにこれ以上近づけなくて、

近づこうとすると冷たく引き離されてしまう。


このままずっとなにも変わらなくて……

でも、自分の気持ちを伝えたら、

なにもかもが終わってしまう……

そんな儚い関係。