冷酷な彼は孤独な獣医

「此処は俺の病院だ。お前が決める事じゃない」


「それはそうだけど……」


「不純な動機で働いているヤツはいらない」


龍は冷たい目をする。


あたしはムキになって龍に話した。


「好きな人の傍に居たいと思うのは当然の事でしょ!!

不純なんて言い方しないでよ!!」


あたしがそんな事を龍に言われたら悲しくて………

だから強く出た言葉。

別に桐島さんをかばった訳じゃない。


「下らない」


「なんでそんな事言うの!?

この冷酷人間!!」


すると桐島さんが、あたしと龍に頭を下げる。


「今まで、お世話になりました」


「えっ…」


桐島さんは、走って更衣室へ行くと、

荷物を持って病院を出て行った。