冷酷な彼は孤独な獣医

そんな荒っぽい事をする龍を初めて見た。


「龍、怒らないでよ」


あたしが龍の腕を掴むと、桐島さんが泣きながら話す。


「私、ずっと前から先生の事が好きだったんです」


「うわっ突然の告白!」


瑞樹さんが茶化す。


それでも桐島さんは話し続けた。


「3年前に家で飼っている犬を、

その頃先生が務めていた病院に連れて行った時に、

先生に一目惚れしました。


でも、ウチの犬は予防接種で連れて行っただけで、

それ以降先生と会う事もなく、

どうすれば先生に近づけるかを考えた時に、

動物看護師になる事を思い付いたんです」