冷酷な彼は孤独な獣医

「うん、理央ちゃんのカーディガンから3万円が落ちてきたから、

理央ちゃんが盗んだと思った。

ただそれだけ。

でも、普通に考えたら理央ちゃんが疑われて当然でしょ?」


「そうだけど……龍だけには信じて欲しかった」


あたしが下を向くと、瑞樹さんはあたしの顔を覗き込む。


「なんか今の言葉、意味深なんだけど?

理央ちゃんもしかして龍の事……」


「えっ…あっ…と……」


動揺するあたしに、瑞樹さんは笑いながら話す。