冷酷な彼は孤独な獣医

すると、瑞樹さんは静かに話す。


「龍は人を疑ったりしないよ」


「えっ…でも……」


「前にも言ったけど、龍は人を信じる事ができない。

出来なくなってしまったって言った方が正しいね。


つまり、最初から人を信用しない龍に、

人を疑う必要なんてないって事」



「でも、あたしの事は疑った!」


強い口調で話すあたしに対して、

瑞樹さんは穏やかな口調で話す。



「龍は、見たままの事を言っただけさ。

別に龍の肩を持つ訳じゃないよ。

俺は龍の事が嫌いだからね!」


「見たままの事……」