冷酷な彼は孤独な獣医

「ありがとうございます。本当すみません…」


女性は、あたしの背中を摩る。


「もう大丈夫だから!早く病院に戻らないと、

先生に怒られちゃうんじゃない?

吉良先生厳しいから!」


「はい…」


「応援してるから頑張ってねっ!」


女性は、優しい笑顔でそう言ってくれた。


病院へ戻ると、ちょうど桐島さんが病院から出てきた。


「お昼行ってきます」


桐島さんは、あたしと目を合わせる事なく言う。


「はい…」


中に入ると龍の姿はなく、

あたしは入院室へ行くと掃除の続きを始めた。