冷酷な彼は孤独な獣医

龍の言葉に、桐島さんの顔が引きつる。


「すみません」


「お前は、この薬を用意しろ」


龍は桐島さんにカルテを渡す。


「わかりました」


あたしは2人のやり取りを、

黙って見ている事しか出来なかった。




何度も何度も確認をした。


絶対にミスをしていない自信があった。


それなのに……


自分の事が怖くなった。



龍は、電話を掛けて来た飼い主さんに電話をする。


「もしもし、吉良動物病院ですが…」