冷酷な彼は孤独な獣医

龍から必要とされていないうえに、

あたしを頼ってきてくれた涼太の役にも立てなかった。


なんだか一人ぼっちになった気がして、それが寂しくて。



家に戻ろうと後ろを振り返ると、

そこには龍が居た。


「龍……」


「病院の前で男とイチャつくな」


龍は真顔で言う。


「別にイチャついてた訳じゃないよ……」


「それにしてもろくな男じゃないな。

お前の友達に手を出しておいて、

そのうえお前に金借りに来るって…」


龍が話していると、桐島さんが病院から出てきた。