冷酷な彼は孤独な獣医

龍は、あたしを突き放す様な目で見る。

するとそこに、桐島さんが来た。


「先生!すみません!あたしがちゃんと確認していれば……」


「お前のせいじゃない。

コイツがボーっとしてるのが悪いんだ」


「でも……」


「手術の準備するぞ」


「はい」


龍と桐島さんはあたしに背中を向けると、

肩を並べ歩き出す。


一人取り残されたあたしは、

二人の姿が見えなくなるまで、

その場に立ち尽くしていた。



「居ない方がマシだ」


龍の言葉が、頭から離れなかった。