冷酷な彼は孤独な獣医

午前中の診療が終わり、

入院室から出てきた龍は、

呆れ果てた様子であたしの所へ来る。



「……なに?」


「なんで猫の入院舎に、毛足の長いタオル敷いてるんだよ!

爪が引っかかるだろ!」


「うそ!!あたしちゃんと…」


「まったく!これから猫の手術が入っているから、

お前は瑞樹の所に行って昼食とれ。

それで、今日はもう家にいろ」


「えっ!でも!」


「お前がなにかする度に確認をするのは二度手間だ!

居ない方がマシだ!」