冷酷な彼は孤独な獣医

次の日、朝からずっとあたしは憂鬱だった。


昨日の夜は、考え事をしていたせいであまり眠れず、

ボーっとしたまま入院室に行くと、

桐島さんが入院犬の耳掃除をしていて、

龍が猫にシリンジで流動食を与えていた。


「龍?あたしがやるよ?」


「駄目だ。お前は朝からボーっとしている。

誤飲でもさせたら大変だからな」


「大丈夫だよ!」


「お前は、小型犬用の入院舎の準備をしろ」


「はーい」


「あと、猫の分も」


「はーい」