冷酷な彼は孤独な獣医

あたしが龍の家を出て行っても、

龍は別に寂しくなんかなくて………


それは、龍があたしの事をなんとも思っていないからだってわかるけど、

でも……そんな笑顔をされると悲しい。


「龍は、あたしがいなくなっても寂しくないの?」


聞くつもりなかったのに……勝手に言葉が漏れた。


「前の生活に戻るだけだ」


龍の言葉が冷たく感じる。


「そう……」


あたしはそれ以上、なにも言えなかった。