冷酷な彼は孤独な獣医

「お待たせ!」


車に乗ると、龍があたしに聞く。


「それで?」


「ん?」


「お前さっき、なにか言い掛けただろ?」


「あぁ…それが……ママに、同棲している彼氏を今度家に連れてきなって言われて………」


「別れたって言わなかったのか?」


「言えなかった……。だって、「理央の事だから、すぐに駄目だったとか言って戻って来ると思った」なんて言われて……」


「9割あたってるな」


「……ねぇ龍?」


「ん?」