冷酷な彼は孤独な獣医

あたしは、顔を手で覆い下を向いた。


龍は、なにも言わずあたしの背中に手を回すと、

アクセルを強く踏む。



そして病院へ着くと、あたしは急いで車から降りた。



「龍、ありがとう行ってくるね。

明日仕事に行けるかわからないけど…」


「そんな事心配しなくていいから!

早く行って来い!」


龍は力強く言う。


「わかった」



あたしは車のドアを閉めると、

走って病院の中に入り母の病室へ向かった。


病室の前に着くと、あたしは急に怖くなり、

息を呑み病室のドアを開けた。