冷酷な彼は孤独な獣医

焦るあたしに対して、龍は冷静に言う。


「どこの病院だ?」


母が入院している病院を龍に話すと、

龍はあたしの手を取る。



「送って行ってやる」


そして家に向かって走り出す。


家に戻ると、龍は車庫から車を出す。


あたしは初めて龍の車に乗った。


いつもは「運動だ」と言って、龍はほとんど車で行動しない。


でも今は緊急事態。


「それで?どうして入院したんだ?」


「わからない。でも、パパがあたしに電話掛けてくるくらいだから、

相当ヤバいのかも……龍……どうしよう………」