冷酷な彼は孤独な獣医

「でも、小学3年生の時に、

その事がきっかけで獣医になろうと思って、

本当に今、獣医になってるって凄いよ!」


「たいした事じゃない」


「そんな事ない!時間が経てば、気が変わる事だってあるよ。

それに、後悔や悲しみも薄れていく。

でも龍は変わらなかった。


それって凄い事だと思うよ」



龍は少し黙り、そしてため息混じりに話す。



「変わっちゃいけないって思ったんだよ。

ただ、それだけだ……」


龍はソファーから立ち上がると、

ラグマットの上に居るボスとチップの頭を撫でる。


するとそこに、ソファーに横になっていたキリが行く。