冷酷な彼は孤独な獣医

さっきまで、ずっと真顔でワインを飲んでた龍の笑顔を見て、

あたしは凄く安心した。


それから龍は、いつものペースでワインを飲み始める。


「ねぇ龍?」


「ん?」


「龍は、いつから獣医になるって決めてたの?」


「子供の頃からだよ。正確には、小学3年の夏休み。

学校が始まる前の日に」


龍は、あたしの質問に普通に答えてくれる。


「ねぇ?」


「ん?」


「どうして獣医になろうと思ったの?」