冷酷な彼は孤独な獣医

あたしの心臓は、破裂しそうなくらい強く脈を打つ。


龍は、あたしの手からパーカを取ると、

面倒くさそうな顔であたしに言う。


「どけ」


「ん?」


「いつまで俺の膝の上に座ってるんだ!

言っておくけど、お前結構重いぞ」


「えっ!」


あたしは急いで立ち上がった。


すると龍はパーカーを持って、洗面所の方へ歩き出す。


「ったく!ワインこぼしあがって!

すぐに洗わないと落ちなくなるんだよ!」


「あっ……そう………」