冷酷な彼は孤独な獣医

龍が、診察台の上にマコちゃんを乗せると、

渡辺さんがマコちゃんに話し掛ける。


「マコ、ほら!今よくなるからね」


龍は、マコちゃんに何もしようとしない。


するとマコちゃんは、微かに声を出しそのまま眠る様に息を引き取った。



「マコ……先生……」

渡辺さんは、すがる様な目で龍を見るけど、

龍は首を横に振った。



「そんなぁ……マコちゃん!」


あたしはマコちゃんを呼んだ。


でも、マコちゃんは目を閉じたままだった。



渡辺さんは、マコちゃんの頭をそっと撫でる。


「よく頑張ってくれたね……ありがとう」


渡辺さんは、優しい笑顔でマコちゃんに話す。



そして、マコちゃんの体を包み込む様に覆うと、

渡辺さんは泣き崩れた。