冷酷な彼は孤独な獣医

渡辺さんのペットは、あたしが一番心配していたパグ脳炎のマコちゃん。


マコちゃんは、何度も発作を起こしながらも、

一生懸命に生きている。


それに渡辺さんだって高齢で体力がない中、

大変な病気と闘うマコちゃんを支えている。


あたしはこの病院に来て初めて、

龍の口から安楽死という言葉を聞いた。


それは、龍が安楽死を渡辺さんに勧めたのではなく、

選択肢の一つとして伝えたものだった。


そんな中渡辺さんは、マコちゃんの最後の日まで、

全力を尽くす事を選択した。


マコちゃんは1ヶ月前からウチに通院をしていて、

その間に2回入院をしている。