冷酷な彼は孤独な獣医

「あたしがやってる事が、

動物病院での仕事かって聞かれたら、

それは違うのかもしれないけど、

でも飼い主さん達って、

あたし達は動物の事をよく知ってるって思ってるから、

いろんな事を聞きたいし、聞いて欲しいんだよ。


たとえそれが、治療と関係ない話でも。


桐島さんは話や行動に無駄はないけど、

あんなに淡々と話されちゃうと、

飼い主さん達は聞きたい事も聞けなくなってしまうんだよ」


龍は、あたしの話を聞いているのか聞いていないのか、

なにも言葉は返してくれなかった。