冷酷な彼は孤独な獣医

あたしは桐島さんに、龍の家に住んでいる事は言っていなかった。


桐島さんの質問に答えられずにいると、

龍があっさりと桐島さんに言う。


「コイツは此処で住み込みで働いてるんだ」


「住み込みって……先生と藤崎さんは……どういう関係なんですか?」


「勘違いするな」





勘違いするよ!




あたしは何も言えず黙っていると、

桐島さんは手に持ったきれいな紙袋を龍に渡す。


「これ……どうぞ」


龍がそれを受け取ると、桐島さんは帰って行った。