冷酷な彼は孤独な獣医

映画館に着くと、上映時間ギリギリだった様で、

龍はあたしの腕を掴むと早足で歩く。



「ちょっとそこ、昨日猫に引っかかれて痛いんだけど!」


「早く歩け!」


そして中に入ると、そこには若い人はほとんどいなく、

しかもほとんどが男の人だった。


「っていうか……あたし浮いてない?」


あたしは、これから始まる映画に嫌な予感がした。


そして予感は的中した。


それはどこの国か知らないけど、

歴史上有名だった外国人の話しを映画にしたもので、

まずその人の存在すら知らないあたしが、

この映画に興味がわく筈もなく、

上映時間が3時間近くあるこの映画を、

最後まで見るのは苦痛でしかなかった。





それなのに……字幕って!