冷酷な彼は孤独な獣医

「当たり前だろ!芸能人じゃないんだから、
芸名にする必要も、

キャバ嬢じゃないんだから源氏名使う必要も、

作家じゃないんだからペンネーム使う必要もないだろ!」



「はぁ…いちいちうるさいなぁ」


あたしはつい、そんな言葉を口にしてしまった。


すると獣医は、眉間にシワを寄せ、

あたしに顔を近づける。


「ああ?」


「何でもないです!」


あたしがとっさにそう言うと、

獣医はあたしから離れる。


「まぁいい。所で、お前の名前は?」