冷酷な彼は孤独な獣医

「そっか。仕事頑張ってね!」


「………うん」


「あのさ、仕事して金が貯まったら理央に金返すから、

それまで待っててくれない?」


「えっ……うん、ありがとう」


「なんで理央がお礼言うんだよ!」


笑顔で話す涼太のその顔は、あたしが一番好きな顔で………

思わず涼太に抱きつきたくなってしまう。


「涼太……」


「どうした?」


涼太は首を少し横に倒し、心配そうな顔であたしを見る。


それは付き合ったばかりの頃によく、涼太があたしに見せた顔。