冷酷な彼は孤独な獣医

女性がそう話すと、龍が女性の方に身を乗り出す。


「誰がそんな事を言った?

確かにこの犬は、 軟骨異栄養性犬種で軟骨の変性が起こりやすい犬です。

だからちょっとした事が原因で、

ヘルニアを発症してしまう場合がある。

例えば、少しの段差を飛び越えた瞬間、

急に動けなくなる事もある。

そんな体質の犬を、こんなに太らせたのはヘルニアの発症を促した事になるんです。

これは飼い方のせいだ!」


龍の言葉に、女性はうつむく。



「ちょっと、龍!」


あたしは龍の白衣を引っ張った。


すると女性が口を開く。