冷酷な彼は孤独な獣医

それから診察室で龍を待っていると、龍がフィルムを持って診察室へ来た。


「軽度のヘルニアだ」


龍はそう言って椅子に座る。


「どうすればいいんですか?」


女性は心配そうに聞く。


すると龍は厳しい顔で話し始める。


「どうすればいいか説明する前に、話す事があります」


「えっ………」


女性は不安そうな顔をする。


「この犬種がヘルニアになりやすい事は知っていたんですよね?」


「はい……もともと体質的にヘルニアになりやすい犬種だから、飼い方のせいではないとか?」