冷酷な彼は孤独な獣医

「まったくどっちだよ。感謝してるのか文句があるのか…」


龍の言葉に、あたしは速攻で返す。


「どっちもだよ!だって龍ってよくわからないんだもん。

優しいのか意地悪なのか。

だから、ありがとうだけどムカつくんだよーだ!」



あたしは龍の顔を覗き込むと舌を出した。


龍は、そんなあたしを無視して早足で歩く。



「ちょっと!無視すんな!」


「さっさと歩け!捨て猫!」


「捨て猫って呼ぶな!!

さっきは理央って言ってくれたじゃん!!」


「記憶にないなぁ?」


「嘘つき!!」