冷酷な彼は孤独な獣医

「なんとでも言え」


龍は音楽をかける。



「なに?怒ったの?」


「お前みたいな非力な人間に、

なに言われたって怒ったりしないよ」


「なにそれ!ムカつく!」



それからあたしは酔った勢いなのか、

龍にいろんな事を言った。



「龍って、どうしてそんなに意地悪な訳?


今日だって、犬を引き取りに来たおばあさんに説教してさっ!


っていうか、龍の動物病院って人来るの?


あたしだったら、絶対こんな獣医の所になんか来ないけどね!」