オトナになるまで待たないで

私が捨てた包み紙をトウマくんが拾って、テーブルに載せた。



「自業自得だって思いました。

…自分から、この人を切り捨てましたから。


だけど本当は捨てる捨てない以前に、

最初から最後まで必要とされてなかったんです。

俺が辛く当たった時も

謝った時も

居なくならないでくれって必死で頼んで

会いたいって伝えても

この人はただ、俺を
なだめただけでした。



どう償えばいいのかも分からないまま…

記憶が戻ったら、

この人は…俺に感謝して…

だけど、きっと…居なくなる…」