「坂下さん、私たちにそんな力はないよ。 警察を呼んでもいいし、弁護士を呼んでもいい。 誰か頼りになる人がいるんだったら、その人を呼んでくれても構わない。 ただ、話をさせて欲しいんです」 私は少し考えた。 「手紙に書いて下さい。読みますから」 弁護士が前に進み出た。 「率直に言って、坂下様にお願いがあるんですね。 それは、直接話さないといけない事なんですよ?」