どうやって家に帰ったのか、記憶にない。 ただ、体の中の風船がパンパンに膨らんで、 家に着くまでは破裂しないようにって思いながら帰った。 店長の言葉が頭を駆け巡った。 ―最初から、お前だって分かってた。その為に俺は、ここに来たんだ― 心に入り切らなくて、足に力が入らない。