「なんかあった?」 郁美はパッと顔を上げて、 一瞬驚いた顔をした。 「なんかって、、 なんかあったときしか来ちゃダメ?」 それってどういう意味なんだ? 「泣きそうな顔してる…。 わたしは、凌の笑顔をみたかったの。」 その言葉に一瞬で 顔から耳まで熱くなる。 「ま、まって、 ちょっと、やばいんだけど。」 郁美も顔を赤くしていた。