たどり着いた場所は、普段なら誰も来ない校舎裏
そして、私は壁と先輩方に挟まれている状態なわけだけど……
なんかこれって、よく漫画とかドラマである感じじゃない?
いわゆる、絶体絶命のピンチってやつ
すると、3人の先輩の中でも一番派手な人が口を開いた。
「あんた、廉くんのなに?」
「えっと……なにっていうのは?」
「とぼけないでよ!朝一緒に登校してきたじゃない!」
化粧のせいで、余計に目力が強くなっていてものすごく怖い……。
「あれは朝たまたま会っただけで……。
付き合ってるとか、そういうのじゃないです。」
怯えながらもそう言うと、
「それなら廉くんの周りをうろちょろしないことね。
今度また何かしたらこれだけじゃすまさないから」
私を睨みながらそう言って去って行った。
こ、怖すぎるよ……。
寿命が10年くらい縮まった気分……。
私は足の力が抜けてそのままその場に座り込んでしまった。