学校に着いたのは一時間目と二時間目の間の休み時間
二人で歩いていたときは忘れていたけど、
廉先輩と一緒に女の子が登校してきたら誰もが騒ぐはず。
周りから痛いくらいの視線を感じながら教室へ向かった。
私が教室に着くと、クラスの女の子たちが一斉に私のところに来た。
「ねぇねぇ、唯ちゃんって廉先輩と付き合ってるの?」
……え?
「そ、そんなわけないじゃん!」
「じゃあなんで今日一緒に登校してきたの?」
やっぱり、原因はこれか……。
「朝たまたま電車で会っただけだよ。」
「もともと知り合いだったの?」
「うん、まぁ一応……」
知り合い……ではあるよね?
「そうだったんだ!いーなー」
やっぱり、みんな廉先輩のこと好きなんだよね。
ズキッ
あれ、なんか胸が痛い……。
これが……嫉妬?