そんなことを考えていると。




「んー…春斗ーー?」


「…あ、起きた」



里桜が目を覚ましたようだ。



「熱は?」


「多分、だいぶひいたと思う!

ありがとう」



里桜はにこっと微笑んだ。



____ドキッ!


その笑顔を見た瞬間、俺の胸の鼓動が早くなった気がした。





「はあ…」

「どうしたの?春斗」




大きくため息をつく俺を見て、目を丸くする里桜。



「まさか、私の風邪がうつった!?」


「…違う」



言えるわけない。



“里桜が可愛すぎてドキっとした”


なんて…。