「ねー、春斗!明日、クリスマスだよね!どこ出かける?」







そう。




明日は…クリスマスでもある。






里桜は、小学校の六年生まで、サンタさんを信じていたらしい。





そんなところも、可愛いって思っちゃう俺は、そうとう里桜にハマってる。






って、そんなことはどうだっていい。







やっぱり…




俺も、クリスマスは好きな女と過ごしたいって思うもので…。







どこに出かけようか、実はずっと考えていた。






里桜に、喜んで欲しいからな。








「リオーー!春斗くーん!!」








「優花ー!!!」







松野が、後ろから走ってきた。







その隣には…。






木原がいた。








「わーっ!二人、バッチリ手、繋いでるね!バカップル〜!」






里桜が冷やかすと、二人は照れた。