その日の放課後…





六時間目の授業が終わったら、廊下が急に騒がしくなった。





どうしたのかな?





私はそう思ったから、廊下に出ようとした。





すると、千里に声をかけられた。





「リオ…木原くんのこと好きなの?」






「え?」








なんで…







なんで、千里が…








「違うよ!!私の好きな人は春斗だってば!」








「だよね…?リオが浮気なんてするわけないしさ、私はそう思ってた。でも…絵理沙たちのグループが、言いふらしてたよ。廊下がうるさいのも、そのせいだと思う…」








絵理沙が、言いふらしてた…?






どうしよう。






このことが、優花の耳に入ったら…。





せっかく木原くんと仲直りできたのに、また関係が悪くなっちゃうじゃん…。






私はそう思って、廊下に出たけれど、もう遅かった。