春斗は病気だった。







でも、私たちの18歳の誕生日のとき、大型トラックに引かれそうになっていた、見ず知らずの小さな女の子を助けて、生涯を終えたんだ。









本当にいきなりだった。







でも…春斗は、自分がもう長くないことを、そのときにはなんとなく感じ取っていたのかもしれない。






だから、残された人たちに、手紙を残してくれた。








春斗らしい、不器用な優しさ。








私は、何度神様に問いかけただろう。






なんで、あんなに優しくて最高の人の命を奪うんですか?




と…。