極道一家のマヤ




「マヤ……ありがとう」





初めて……透哉からお礼を言われた。


私はきっと、命に関わるほどの危機へと、今から乗り込もうとしてる。


だけど、川崎組の暴走を止めなければ、社家は……





「行こう、透哉」


もっと早く、こうして笑い合えていればよかった。


社家を出てから、これまでいろんな苦難と困難があったけど……


透哉も透哉で、私以上に大変な道のりを歩んでいたのかもしれない。


もっと早くから、透哉の支えになってあげられたらよかった。


最終手段として、こうして私のところへ来る前に……




時間がない。


こうしている間にも、川崎組は徐々に徐々にと社家を侵食しようとしている。


世界ナンバーワンの、最強の座を求めて……