極道一家のマヤ




東次郎と律子はいない。


今、社家をまとめなきゃいけないのは……透哉、ただひとり。





「お前の身の安全を願っていたはずなのに……すまない。でも、もうそんなこと言ってられる状況じゃないんだ」


透哉の顔が、哀しみと悔しさで歪む……。


こんな彼の表情を初めて見た。


「こんなことが言えるのは、もうひとりしかいない。頼む、マヤ……オレに、手を貸してくれ」


「透哉……」




きっと、透哉は……


今まで、すごく頑張ってきたんだ。


それなのに、日に日に減っていく仲間、減っていく勢力……


ひとりであの社家をまとめていくなんて、絶対私には無理。


誰かが……


誰かが、彼の支えになってあげないと……





「このままじゃ……社家は終わる」