極道一家のマヤ




「え……?」


「周りに何人もの護衛がいたにも関わらず、だ。その護衛も全員、深手を負わされた」


動揺を隠し切れず、目の前の透哉の顔を見つめる。


あの、東次郎と律子が……


護衛がいたにも関わらず、意識不明の重体……


「厄介なのはそれだけじゃない」


透哉の顔が重々しいものへと変わる。


「東次郎と律子に続いて、日に日に社家の誰かが襲われて重傷を負ってるんだ。それで今じゃ……半分の奴らが病院送りになってる」


「そんな……っ」


さすがに声を荒げずにはいられない。


東次郎たち、社家トップのふたりに続いて、半分近くの極道たちが病院送り……


つまり社家は、半分以上の勢力を無くしているという状態なのだ。


それで今……私自身にも、命の危機が迫っている。





「その、社家の人間を襲ってる連中って……」


「ああ、確証はないが……おそらく川崎組だ」