今更そんなこと言われたって、すぐに実感できるわけじゃないけど……
でも、透哉の私を抱きしめる腕、そして温もりが……
あまりにも優しかったから……
「だけど、マヤを危険な目に遭わせないために家から遠ざけるとか……もう、言ってられなくなった」
突然……透哉の優しかった声音が真剣なものへと変わる。
同時に背中の温もりがスッと消えた。
「マヤ、オレに力を貸してくれ」
最初にも言ったことを、透哉はもう一度言った。
そして次の瞬間、透哉の口から放たれた信じられない言葉……
「東次郎と律子が、三日前……
何者かに襲われて、意識不明の重体で病院に入院している」

