東次郎も律子も、私のことなんとも思ってないわけじゃないって……
「私は……邪魔だったんじゃないの?嫌われていたんじゃないの?」
だから……毎回行われる家の定例会議にも参加させてくれなかったし、律子は私を追い出したんでしょ?
「オレも含め、律子たちがお前に冷たくしていたのは、マヤを避け、なるべく社家の立場から遠ざけるためだ」
「なんで……そんなことするの?」
「だから言ったろ?極道の危険にお前を巻き込みたくなかったって。社家は常に、最強ゆえにいろんな組から狙われる所に立っているから」
律子があの日、私を追い出したのは……
川崎組から本格的に社家が狙われ始めて、私をなるべく安全地帯へと行かせるためだったってこと?
できるだけ、家から私を遠ざけるために……
そんなこと……
「こう見えて、オレたちは不器用だから……お前への愛情表現を、どう示せばいいのかわからなかった」
一瞬……透哉が笑ったような気がしたのは、きっと気のせいじゃない。
これまで、冷たくされていたのは……
血がつながっていないとか、そんなんじゃなくて……
私を敢えて受け入れないようにすることで、社家から遠ざけるためだったんだ。
危険の多い、極道一家である社家から……

