「川崎組は……
まずはお前を殺して、トップに居座る東次郎と律子、そしてオレの精神を揺さぶり……そこを狙って直接社家を潰しにかかろうとしているんだ」
「いや、だから意味わかんないし……」
本当に、心の底から意味がわからない。
私が、社家の弱点……?
私を殺して、東次郎と律子、透哉の精神を揺さぶる……?
なら……
「川崎組の人たち、相当な勘違いしてるんじゃないの?」
自分なんかを狙ったところで、透哉たちの精神が揺れるはずなんてない。
だって……
私は、社家の人たちにとって……邪魔な存在でしかないのだから。
だからあんなふうに冷たくされた、だから家を追い出された。
「マヤ……」
だけど、ははっと笑いながらそう言った私を……
「すまなかった」
瞬間、透哉は抱きしめた。

