まだ、直接な被害が出たわけじゃないけど…… 確かに私は、一条龍が言うにはどこぞの連中に探されているらしい。 でも、それをなぜ目の前の男が知っているのか……考えられる答えは一つしかなかった。 「もしかして、私のことを探している人たちっていうのは……社家?透哉たちだったの?」 もし、そうなら…… 本当に社家は、出て行った私を連れ戻そうとしているのだろうか? だけど…… 「いや……違う。お前を探しているのは社家じゃない」 「え?」 私の問いかけに、透哉は小さく首を横に振ったのだ。